Nov 24, 2010

安心して使用することができる水と比較して水の宅配便を決めよう

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 ついこの前までNetbookでワイワイ騒いでいたかと思ったが、気が付けば、もっと“使える”ノートPCまで驚くほど安くなっていた。その代表格ともいえる1台をレビューする。

【写真で見る「HP Pavilion g6-1100AU」のスゴイところ】

・新プラットフォーム採用の低価格ノートPCを試す

 日本ヒューレット・パッカードの「HP Pavilion g6-1100 Notebook PC」は、15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載したバリューノートPCだ。

 インテルモデルに続いて登場したAMDモデルでは、開発コード名「Llano」の名で呼ばれたGPU統合型CPU(Fusion APU)を搭載しており、実用十分なエンターテインメント性能を備えながらも驚くほどの低価格を実現している。このAMDモデルは、同社直販の「HP Directplus」のみで展開されるモデルだ。

 今回はその中でも3万9900円からという安さで購入できるエントリーモデル「HP Pavilion g6-1100AU」を入手したので、気になる新プロセッサの性能やバッテリー駆動時間などをしっかり検証していこう。

●シンプルで品よくまとまったデザインのボディ

 ボディは直線的な傾斜がついたフラットに近いフォルムで、天面は濃いめのシルバー、パームレストは天面と同じカラーとメタリックグレー(ほぼブラックに近い)のツートーンカラーを採用している。

 天面とパームレスト/キーボードベゼルの表面には美しい光沢があり、キズに強いフィルム転写技術の「HP Imprint」を導入する一方、液晶ディスプレイのフレームと底面から側面下部にかけては樹脂製のマットな質感であっさりとまとめている。天面の左下にシンプルに配置した「HP」のワンポイントロゴが効果的で、シンプルながら、上品な仕上がりだ。

 マット調の部分はもちろん、光沢の部分も指紋などは比較的つきにくく、ベトベトすることはないが、まったく付着しないわけではない。立体的な凹凸をつけた処理に比べると、ベタッという密着感を多少感じる。この辺りは好みが分かれるところだろう。とはいえ、全体的な見た目は4万円を切るような低価格ノートPCとは思えない質感がある。

 ボディのサイズは378(幅)×246(奥行き)×30.5〜38(高さ)ミリ、重量は約2.36キロだ。実測でも2372グラムと、ほぼ公称値通りの重量だった。15.6型ワイド液晶ディスプレイ搭載ノートPCとしてはかなりコンパクトで軽い部類に入る。HPでは隣の部屋などに気軽に移動して使う「ホームモバイル」という使い方も想定しているようだ。

 底面の奥に配置しているリチウムイオンバッテリーの容量は47ワットアワー、公称のバッテリー駆動時間は約6時間をうたう。ホームモバイル用途にはもちろん、万一の停電の際などにも心強い。

 付属のACアダプタは、実測でのサイズが45(幅)×109(奥行き)×30(高さ)ミリと比較的コンパクトなほうだが、電源ケーブルが3ピンでかさばるタイプで、電源ケーブル込みの重量は約361グラム(電源ケーブルなしで約250グラム)と少し重かった。電源ケーブルの代わりに、コンセントに直接差して使えるウォールマウントプラグ(重量約41グラム)も付属しているので、状況に応じて使い分けるとよいだろう。

●Llanoを核とするSabineプラットフォームを採用

 基本システムには、AMDの「Sabine」(開発コード名)プラットフォームを新たに採用している。Sabineは、Llanoの名で呼ばれたAMD Aシリーズのプロセッサ(Fusion APU)を中心とするノートPC向けのプラットフォームだ。Fusion APUの第1弾として投入されたAMD Eシリーズを中心とする「Brazos」(開発コード名)プラットフォームよりも格上のミドルレンジクラスを担う。Sabineプラットフォーム採用のノートPCは、国内販売されるメーカー製PCとして初めてだ。

 そのFusion APUにはAMD A4-3300M(1.9GHz)を搭載。ノートPC向けのAMD Aシリーズとしては最廉価のモデルで、Athlon IIベースのデュアルコアCPUと、DirectX 11対応のGPUコアであるRadeon HD 6480Gを1つの半導体チップに集積したものだ。

 CPUの動作クロックは1.9GHzだが、高負荷時にはTurbo CORE技術により、最大2.5GHzで動作する。2次キャッシュ容量は2Mバイトを備える。GPUコアのRadeon HD 6480GはRadeonコア(シェーダプロセッサ)240基を内蔵しており、HD動画の再生支援機能としてUVD3にも対応している。TDP(熱設計電力)は35ワットとされており、デュアルコアの第2世代Core iシリーズと同様だ。チップセットはAMD A60M FCHを用いる。

 新しいPCプラットフォームだけに、性能などピンと来ない部分があるだろうが、その辺りは後ほどベンチマークテストで確認していきたい。

●低価格機ながら無難にまとまった基本スペックと拡張性

 メモリ容量はBTOで選択が可能だ。メモリはPC3-10600 SO-DIMMに対応しており、2G/4G/6Gバイトの構成が選べる(最大容量は8Gバイト)。データストレージは2.5インチのSerial ATA HDD(5400rpm)を採用しており、容量は320Gバイトだ。右側面には光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブを搭載している。

 通信機能は、IEEE802.11b/g/nの無線LANと100BASE-TXの有線LANを標準装備する。有線LANが高速な1000BASE-Tに対応せず、100BASE-TXにとどまるのは低価格ノートPCではよく見られる仕様だ。また、Bluetoothも非搭載となっている。

 本体装備の端子類についても、USB 3.0やExpressCardスロットといった高速なものは省かれているが、最新のSDXCにも対応するSDメモリーカードスロットや左右側面で合計3基のUSB 2.0、そしてHDMI出力を搭載するなど、価格の割には充実した内容といえる。液晶フレーム上部にはWebカメラ(約30万画素)も内蔵する。

 プリインストールOSは、64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)を導入。付属ソフトはDVD再生ソフトの「Cyberlink PowerDVD 10」やWebカメラ用ソフトの「Cyberlink YouCam」など、シンプルな構成だ。オフィススイートの「Microsoft Office Personal 2010」が付属した上位モデルも用意している。

●1366×768ドット表示の15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載

 液晶ディスプレイのサイズは15.6型ワイド、画面表示解像度は低価格ノートPCとしては標準的な1366×768ドットに対応する。画面サイズに対して、解像度が高くないため、アイコンや文字が大きく表示される。

 表面は光沢仕上げで、照明などは映り込みやすい。輝度は水準以上に確保されているが、青みが少し強い色味で、ややメリハリに欠ける印象の表示だ。低価格ノートPCとしては標準的な表示品質といえるだろう。

 視野角は狭く、上下方向で特に狭い。液晶ディスプレイの開く角度は約130度までと比較的開かないほうだが、ヒザの上で使うくらいならば角度調整で対応できる。

 サウンド面については、本体前面にALTEC LANSINGブランドのステレオスピーカーを内蔵している。SRS Premium Soundにも対応しており、定位のはっきりした臨場感あるサウンドが楽しめる。音質については、この価格のノートPCにしては健闘しているほうだろうが、HPの上位ノートPC(HP Pavilion dv6-6100など)に比べると低音が弱いなど物足りなさがあり、ラインアップの上下関係ははっきりしている。

●キーボードは6段配列、マルチタッチ対応タッチパッドを装備

 キーボードは、最近よく見かける格子状のキーボードベゼルからキートップだけがのぞくアイソレーションデザインではなく、フラットなキーをすき間なく敷き詰めたデザインだ。隣接するキーを誤って押しにくいように、各キーの端には段差が設けられている。

 キーレイアウトは少しクセのある6段配列で、Enterキーの右側にPgUp/PgDnキーなどが並ぶ。主要キーは約19×19ミリのフルピッチを確保しているが、カーソルキーの上下キーは縦のサイズが約9ミリと小さく、カーソルキーをよく利用するユーザーにとってはマイナスだろう。

 キーストロークは約2ミリを確保する。タッチはやや反発が強く感じるが、キーボードユニットの取り付けはしっかりしており、普通にタイプするぶんにはたわみなどは感じない。

 なお、最近のHPのノートPCのほとんどがそうであるように、ファンクションキーをメディア操作キーや輝度調整キーと共有しており、標準では後者が優先されている。ファンクションキーを使うにはFnキーと同時押しする必要があるので注意が必要だ。この機能はBIOSセットアップで入れ替えることができる。

 キーボードの手前、ホームポジションより少し右にずれてタッチパッドを配置している。タッチパッドのサイズは90(横)×49(縦)ミリと十分な広さだ。パッド部分は細かな突起で表現されているが、指の滑りは悪くない。

 トレンドのタッチパッド/ボタン一体型デザインは採用せず、2つのボタンが独立しているためか押しやすく、スイッチの感触もよい。低価格ノートPCにありがちな安っぽい音がしないのも好印象だ。パッド左上にあるくぼみ部分をダブルタップするとパッド機能を簡単に無効にできる点は、マウスと併用する際に便利だ。

 タッチパッドにはシナプティクスのドライバが導入されており、2本指を使ったスクロールやつまみズームなどのマルチタッチ機能が標準で利用できる。g6-1100AUに限ったことではないが、マルチタッチ機能のレスポンスはいまひとつで、MacBookシリーズなどのような軽快さは望めない。

●CPU性能はAMD E-350の1.5倍以上、GPU性能はIntel HD Graphics 3000と互角以上

 今回入手したg6-1100AUの構成は、AMD A4-3300M(1.9GHz/最大2.5GHz)、Radeon HD 6480G(CPU内蔵)、メモリ2Gバイト、HDD 320Gバイト(5400rpm)、64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)と、3万9900円の最小構成だ。この構成でベンチマークテストを実施した。ジャンルは異なるが、Fusion APU(AMD E-350)を搭載した製品として、以前にレビューした「HP Pavilion dm1-3000 Notebook PC」のスコアも併記している。

 Windows 7標準の性能評価指標であるWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアは右の画面の通りだ。サブスコアとしては最低のメモリとグラフィックスでも4.5をマークしており、Windows 7の機能を一通り楽しめる基本性能を持っていることが分かる。プロセッサのスコアはAMD E-350(Pavilion dm1-3000)の3.8に対して5.3と、完全に格上の存在だ。

 PCMark05のCPUスコアでも、AMD E-350(dm1-3000)の2860に対し、A4-3300M(g6-1100AU)は4791と約1.5倍のスコアをマークした。インテルのCPUではなかなか似たようなスコアを探すのが難しいが、第1世代Core i3-380UM(1.33GHz)を搭載した低価格帯ノートPCの「VAIO Y(YA)」(VPCYA19FJ/B)が3613なので、この辺りよりは明らかにハイパフォーマンスといえる。ただし、第2世代iCore 3-2310M(2.1GHz)を備えた「VAIO S(SB)」(VPCSB18FJ/W)は6177となっており、さすがに第2世代Core i3とは差がある。

 PCMark Vantageの総合スコアでは、VAIO Y(YA)の3363に対し、g6-1100AUでは3856とはっきり上のスコアをマークしている。全体にストレージ性能の影響が大きなテストのため、SSDを搭載したdm1-3000に一部逆転を許している部分があるのは仕方がないところだろう。

 グラフィックス性能は、AMD E-350/Radeon HD 6310(dm1-3000)の1.5〜2倍程度。PCMark05や3DMark06のゲームスコア(SM2.0、HDR/3.0)などでは、第2世代のCore iシリーズが内蔵しているIntel HD Graphics 3000に近いスコアが出た。FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3、ストリートファイターIVベンチマークもやはりIntel HD Graphics 3000搭載機に近いが、こちらは逆に少し上のスコアが出ている。バイオハザード5ベンチマーク(DirectX10/ベンチマークテストB)も実行してみたが、20fpsと快適にプレイするには少し足りないレベルだった。

●常時接続でのバッテリー駆動時間は4時間弱、静音性や熱処理も優秀

 バッテリー駆動時間のテストは、BBench 1.01(海人氏・作)で行った。BBenchの設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」の組み合わせだ。無線LANでインターネットに常時接続し、WebブラウザはInternet Explorer 8(32ビット版)を利用している。Windows 7の電源プランは「HP推奨」に設定したが、ディスプレイ輝度がデフォルトで70%と高く設定されていたため、40%に下げて計測した。

 この条件でのバッテリー駆動時間は、残量9%で休止状態へ移行するまで3時間51分だった。公称値の6時間に比べると短いが、常時接続の環境で4時間近く持つならば、ホームモバイル用途でも十分実用的だ。

 静音性はかなり優秀な部類に入る。アイドル時でも動作していることが分かる程度の音はするが、負荷をかけてもあまり変動しない。発熱の処理も優秀で、高い負荷をかけた直後でも表面の手が触れる部分はすべて体温以下で不快になることがなかった。底面の最も温度が高い部分でも40度以下にとどまっていたことから、Fusion APUの発熱自体が低いと思われる。

●驚異的なコストパフォーマンスを誇るバリューノート

 g6-1100の価格は冒頭で述べた通り、最小構成で3万9900円からだ。今回試用したのもその最小構成だったが、各種ベンチマークテストの結果はご覧いただいた通り不満がなく、にわかには信じがたいコストパフォーマンスの高さだ。

 一般的な用途でWindows 7を使うのに十分なパフォーマンスに加えて、バッテリー駆動時間、静音性、放熱性なども優秀で、バリューノートPCとしては文句のない仕上がりだろう。

 初めてPCを買う人の入門機としてもおすすめできるし、Netbook(モバイル利用しない場合)からのステップアップとして購入しても快適さが実感できるに違いない。より多彩なソファー通販情報

【鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia】


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